ラーメンとチャーシュー

今日、近所の好きなラーメン屋さんが、先月末で潰れていたのを知った。

そのラーメン屋さんは、僕が住む地区発祥のチェーン店で、区内なら結構どこにでもあるようなお店なのだけど、そこの店主らしきおじさんは夜中にいくと帰り際に必ず「おやすみなさい」と言って送り出してくれる。

僕はそれがなんだか良いなあと思ってラーメンが食べたいというよりも、むしろそのおじさんの顔をみるために(それもどうかと思うのだけど)一時期、夜中によく通っていた。

ちなみに家系ラーメンがメインのお店で、昔、好きだった子が家系ラーメンを食べたことがないと言うから、一度だけ一緒に食べに行ったことがある。九州出身の人だったので、とても驚いていたけど喜んでくれてた気がする。覚えてないけど。
それからアンテナの諒くんとも行ったことがあるんだけど(僕の友達リョウって名前の人ばっかりだ)そのとき諒くんがギターを持ってたのが気になったのか、ギターを弾く真似をして「ジャカジャン」とやってくれたのだけど、それも妙に味わい深くて良かった。

もともと、そんなにラーメン好きな訳でもないし(関係ないけど売れてないバンドマンがカレーとラーメンに無駄に詳しい風潮、ダサくて嫌いなのでその手の話されると大体無視しちゃう)春先に「不摂生、やめようかな」なんてことを思ったばかりだったので最近は全然行ってなかったんだけど、まさか潰れてしまうとは思ってもみなかった。最後行ったのは今年入ってからすぐとかだったかな。またそのうち、と思っていたらそれっきりになってしまった。その日もおじさんはいつも通り、おやすみなさいと言ってくれたのに。

顔を覚えてくれてたのかわからないけど、よく通っていた時期はチャーシューを2枚にしてくれたり、海苔を多めにくれたりと結構サービスしてもらっていたのでなんだかんだ寂しい気持ちが強い。たぶんこっそりやっていてくれたので、お礼をちゃんと言えなかったのが悔やまれる。(最初にサービスしてくれた時にお礼をしようとしたらシーッと止められたので、それからはひたすら目で感謝の念を送るしかなかった)

あと単純に近所のご飯屋さんがひとつ減ったという事実も切ない。気軽に入れる店が少ないから、重宝してたのに。

こんなことを書いてたらラーメン、すこし食べたくなってきた。そのうち、気が向いたら食べに行こうと思う。おじさんいないけど。いたらいいな。どこかしら。

いつかチャーシューのお礼、言えたらいいなと思うんです。
おやすみなさい。

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