金髪とスーツと別世界の話

朝、家を出たらドアを出てすぐのところに虫がいた。
危うく、踏みかけた。ほんとうに危なかった。

しかも飛ぶやつじゃなくて道を這う、細長いやつ。名前も出したくないのだけど、そもそもなんでこんなところに?ここ、屋内なんですけど。

最期に僕宛に、なにかしらのメッセージでも残しにきたんだろうか。嫌々ながらもそんな風に思ってしまった。もしくは誰かのイタズラか。誰かのイタズラだったらすごく嫌だな。まだネットに悪口書かれる方が、マシ。

なんにしろめちゃくちゃ虫が苦手な身としては管理会社の人にでも早いところ対処してもらえたらなと祈るばかりである。せっかく人類最後の砦となる僕の元へメッセージを届けに来てくれたわけだし。彼もあそこに置き去りではきっと報われない。そのうち清掃の人でも来るといいのだけど。

今のところ、自分でどうにかする気はゼロ。
聖なる騎士「K」と名付ける事くらいしか、僕にできることはない。ホーリーナイト。

今日は移動で地下鉄に乗った。
地下鉄に乗り込む時、金髪ゴスロリの人が恐ろしく存在感を放っている車両とそうでない車両が選択肢としてあったので、迷わず金髪ゴスロリの人が恐ろしく存在感を放っている車両に乗り込んだ。

金髪ゴスロリの人、もしここで何かしらのイベントがあって瞬間的にめちゃくちゃ仲良くなったとしても、この人が黒髪に戻してリクルートスーツを着ていたらきっと会っても気付けないんだろうなあと思うとすこし悲しくなった。

ちなみに最近好きな異性のタイプを聞かれる度に「金髪」とか「リクルートスーツの人」とか適当に答えるようにしてるんだけど、文面に、瞬間的にどっちの単語も出てきたのですこし驚いた。ちなみに金髪とリクスーに関しては、別に本当でも嘘でもない。でもきっとどちらとも好きな人がしていたら、飛び上がって喜ぶ自信はある。シチュエーションって、大体そうだ。

四月から日記を書き始めてそろそろ二ヶ月になる。その間、曲の歌詞も平行して書いてるんだけど日記を書いてるお陰か弊害か、言葉はぽちぽちと出てくる。

ただ、すこし書けなくなればいいのにと最近は思うようになってきた。書けなくならないと、もっと書けるようにはきっとならない。

どれだけ瞬間的に恥ずかしくなれるか。建前、見栄、色目なんて、たぶん無い方がいいに決まってる。あと、あんまり書き直してもよくなかったりするし。

昼間、移動の電車の中で、谷川俊太郎さんがまどみちおさんに書いたエッセイを読んだ。

思い上がりかもしれないけどたまにすごく良いものを見たり読んだりすると、自分の稚拙さが恥ずかしくなって傷付いたり落ち込んだりしてしまうことがある。

今日読んだ谷川さんのエッセイはもちろんすごくよかったのだけど、別世界が過ぎて、特に自分が傷付いたり落ち込んだりはしなかった。

でもきっと、あのくらいの人ともなると、誰のことも傷付けたり落ち込ませたりはしないんだろうなということはすこし思った。

今日も勝手なことを思った。

おやすみなさい

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